第5章

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でも、前に進めるって言っても西村さんとこのまま付き合っても苦しむのは目に見えてるよ。 ついさっき西村さんのものになるって言っちゃったし…。 ( ΦωΦ )「エッチの最中にのたまう言葉なんて…ねぇw」 わっ、すごい悪い顔してるし。 ( ΦωΦ )「例えば…あなたが西村さんと付き合っていたいならそうすればいいよ。逃げたければ逃げればいい。 あなたは自由に自分の行き先を決める事ができるんだよ。全ては心のままに。」 私は自由に自分の行き先を決める事ができる。 全ては心のままに…。 ( ΦωΦ )「うん、そゆこと。じゃあそろそろ私は帰るから。」 帰る?って、どこに? ( ΦωΦ )「最初に言ったじゃん。私は観察者、二つ名は『自我』とも呼ばれている…あなた自身。あなたの中に帰るんだよ。」 また会えるかな? ( ΦωΦ )「必要があればいつでも会えるよ。さぁ、一緒になろう?ズブズブ溶ける感覚知ってるでしょ?気持ちいいよ?」 目が覚めると真っ暗な自分の部屋…。 人の気配がするのは西村さんが横で寝ているのだろう。 西村さんへの気持ちは…驚く程に冷めていた。 賢者タイムってこういう事を言うのだろうか。 まだ、この関係をどうするかは決めていない。だけどどちらを選択しても後悔しないだろう。 私は私自身で行き先を決める事ができるのだ。
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