03 アイスメイク・パニック!

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「新太…香織から電話だぞ。」 蓮が部屋においてきた新太のスマホを持ってきた。 「何?」 『あのプレイヤーについて何か分かった?本当にPKをしてたの?』 「……ごめんね、三樹。オレが分かったのはプレイヤーが女の子だったってことと……三樹の言ってたみたいに氷の銃弾を使ってたってことだけだ……仲間の仇は…」 『取れなかったんでしょ?分かってたもの、一ノ瀬くんは攻撃しないってこと。』 「三樹……」 『いいよ、正体と実態を知ることができただけ。一ノ瀬くんがこうして無事でいてくれたこと…それが一番よ。じゃ、またね。』 無事でいてくれた…この一言を聞いた新太は大粒の涙を流して膝から崩れ落ちた。 新太の涙には依頼を果たせなかったことと自分の心の弱さから来る悔しさが混ざっていた 蓮はそんな新太をそっと抱き締めてあげた。 「新太はよくやったよ。お前は昔から根はすげぇ純粋だから、俺は今回の依頼の結果がこうなることは分かってたんだ。罵声に怖じ気づかなかったことだけでも十分ヒーローになれたんじゃねぇのか?」 「……蓮、ありがどぅ…」 「お疲れ様、新太。今日はうんと寝るといいさ。お前にこんな思いをさせた奴らは全員俺が黙らせといてやるからさ。」 ―一方、とある地下研究室跡― 「なるほど…標的共が騒ぎだしたから逃げてきたと…バカか!」 マスターは先程新太達を襲った少女にビンタを食らわせた。 「お前は私の人形だぁ…私の命令をただ忠実に果たせばいいのだぁ!」 『…ごめんなさい。』 「次はしくじるなよ、02」 『……了解、マスター…』 ~次回~ 今日の涙は明日の自分の強さの糧だ!次こそあの子を何とかして見せるぜ! その前にまずはオレたちもグループを作ろう! メンバーは蓮と三樹、そしてオレ! 次回〈チームプレイ〉
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