9人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
「行くぜ、コブラ野郎!」
『ギュロフフフフフルル!!』
「ぐっ……不本意だが、助っ人が増えたと思えばいい!おいキミ、名前は?」
「新太、一ノ瀬新太だ!そっちは?」
「ボクは奏だ!そう呼びたまえ。」
「君は危ないからそこの木で隠れてて!大丈夫、あんな奴すぐに片付けるから!」
「うん!約束だよ、お兄ちゃん!」
『キショルフフフフ?』
コブラは木の方に近づいたが、新太が駆け出して一撃を食らわせて、怯ませた。
「ナイスだよ、新太くん!その調子でボクのサポートに回ってくれ。」
「あーもームカつく喋り方しかできないのかよ!」
と言いつつも、新太はコブラに対して何度も剣で攻撃した。
『ギショルルルルルルル!!』
ブゥン……
「やべっ!?…がっ!」
新太はコブラの尻尾ぶん回しをまともに食らい、公園の壁にぶち当たって倒れた。
「…新太くんのお陰でだいぶ奴は弱ったが、肝心の新太くんはもう立てるほどの余裕はない…ならば、これを使うまで!」
奏は青い刀身を表にすると逆手持ちにして剣を地面に突き立てた。すると、氷が作られ、コブラを足元から拘束した。
そしてそのまま今度は赤い方を表にして炎を発生させた剣でコブラに詰めより、至近距離で一閃した。
『ギョルルルルルフフファ………』
コブラは花火のような感じの音を立てて消滅した。すると、公園の上の方に〈congratulation〉の表示が出た。
―その後―
「そのギアはキミが持つといい。それじゃ、後は好きにするがいいさ。」
「やっぱアイツムカつくわ。ま、人助けできたし、良しとするか!」
新太はこのあと、少女を無事に家まで送り届けた。
「ありがとう、新太お兄ちゃん!」
「じゃあ、おやすみ!」
「バイバーイ!」
―その後、四野家の屋敷―
「遅いわバカ!こんな時間まで何してたんだゴラァ!晩飯まだなんだけど!」
「分かった、今から作るからそんな怒らないでくれよ。こっちだって色々あったんだから!」
新太は学ランを脱いでエプロンを付けると、パパっと晩飯を作り、蓮と共に食べた。
最初のコメントを投稿しよう!