僕の怖い奥さん

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僕の怖い奥さん

初めまして この小説に登場する"チビ筋肉"です。 酷いもんですよね。 大事な夫をチビ筋肉だなんて名付けるなんて。 でも僕はその文句も言えません。 だって僕の奥さん、怖いから。 僕の奥さんがどんな人かだって? とにかく一言で、怖い人。 僕の奥さんはすぐ怒るんです。 僕の奥さんの機嫌が悪いと家の中の空気がどんより暗くなります。 子供達も僕も、みんな静かになります。 奥さんが明るい時はみんな明るくなる。 それくらい、我が家は奥さんで影響されるんです。 僕の奥さんはなんでも白黒付けたがります。 友人との揉め事もそうだけど 僕からしたら、いちいちハッキリさせなくてもいいじゃないか、と思う事が多いです。 もはや、そんなに人と揉めるなんて僕にはあり得ない事だ。 奥さんが子供達に叱ってる…いや、激怒してる時はいつも子供達が可哀想になります。 "あんたが怒りなさいよ!" と揉めた時もあったけど でも、僕からしたら怒るようなものでもないから 逆にどう怒ったらいいのか どのタイミングで怒ればいいのかがわかりません。 君の怒るタイミングに合わせられないよ… って思うんです。 それに、僕が子供達に怒ってるつもりでも 奥さんからしたら、そんな怒り方は子供達に効果がない! なんて思ってるみたいなんです。 奥さんみたいに感情入れて怒るなんて無理 だってそもそもそんなに怒りが湧かないんだもん。
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