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１つ年上の秋ちゃんは
春から大学生になった。
県内にある中心部の大学に行くには
ここからじゃ電車で2時間くらいかかる。
だからほとんどの人が一人暮らしを始める。
秋ちゃんもその一人だった。
桜ちゃんも秋ちゃんと同じ大学で、
一人暮らしをはじめた。
大学生は何かと忙しいらしく、
私も受験生と言うのもあって
ほとんど会えなくなった。
でも毎日のメールや週末の電話で、
私達は繋がっていられた。
「夏休みに戻るから待ってて」
そう言った秋ちゃんの言葉が、
“夏休みに会える”
それだけで…
会えない時間も寂しさも乗り越えられた。
だけど…
夏休みに入ったくらいから
あまりメールが返ってこなくなった。
電話も出てくれない…。
そしてひとつの間違えメールで…
私達は、
簡単に終わっちゃったんだ。
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