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「桜理、もう気が済んだだろ。帰れよ!」
追いかけてきた秋ちゃんが
桜理くんの肩に手を置き
私から引き離すようにしてそう言った。
「んーーいや。やっぱお参りまでしてくよ」
「はーー?マジお前邪魔なの。帰って!!」
「お参りが終わったら帰るって!ね、小夏ちゃん」
『え?あ、うん…?』
急に振るから、
どう答えていいかわからなかった。
「ほら小夏ちゃんもうん。だって!!」
『え?あっえっと…』
助けを求めるように秋ちゃんを見る。
「まじごめんな…」
私にそう言って、
「あーもーいいよ。好きにしろよ。参拝終わったら絶対帰れよ!」
「わかってるってー。じゃあちょっとなんか買って来るから並んでてー」
そう言って居なくなった桜理くんと、
私達は3人でお参りすることになった。
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