●出会い

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「桜理、もう気が済んだだろ。帰れよ!」 追いかけてきた秋ちゃんが 桜理くんの肩に手を置き 私から引き離すようにしてそう言った。 「んーーいや。やっぱお参りまでしてくよ」 「はーー?マジお前邪魔なの。帰って!!」 「お参りが終わったら帰るって!ね、小夏ちゃん」 『え?あ、うん…?』 急に振るから、 どう答えていいかわからなかった。 「ほら小夏ちゃんもうん。だって!!」 『え?あっえっと…』 助けを求めるように秋ちゃんを見る。 「まじごめんな…」 私にそう言って、 「あーもーいいよ。好きにしろよ。参拝終わったら絶対帰れよ!」 「わかってるってー。じゃあちょっとなんか買って来るから並んでてー」 そう言って居なくなった桜理くんと、 私達は3人でお参りすることになった。
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