祝SE昇格、鬼SEから卒業だ!! side灯里

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週明けから、鬼SEに買って貰った服を着て出勤した。 ついでに気前のいい鬼SEがシャネルでパンプスと高そうなプラチナリングを買ってくれた。 「クライアント先の社員に惚れられ、つきまとわれたり仕事を任すかわりに関係を持てと言われたら面倒な事になる。 左の薬指に指輪をはめて、彼氏がいて幸せなふりをしろ。わかったな」 レッセパッセの店員さんに言われたように服を着る。 メイクも丁寧に施す。 わたしが天野灯里と気づかない社内のSEとPG。 さすが、レッセパッセの服。 わたしが出勤するとすぐに、鬼SEによって、後ろ首根っこを摘まれて、社外に連れ出された。 「おまえな、今、魔法をかけられて、そこら辺のアイドルやモデルよりも容姿が、とんでもなく良いんだ。だから、男に気をつけろ」 クライアント先に着くと、クライアントの要望を聞き出し、パソコンでできることを提案していく鬼SE。 容姿端麗、頭脳明晰、成績優秀の四字熟語が似合う、でも、普段、鬼畜男。 クライアントに対するヒアリングは、とても感じがよくて、かっこよく思えた。
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