プロローグ

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~新月 灯里(あらつき あかり)~ 『まだ、終わってないの?亀級か』 『はっ、30分あればできるだろ?』 『動作が重い、おまえちゃんとプログラム描いたのか?やり直し』 鬼SEに無理難題なプログラムを短時間にやれと言われる可哀想なPGなわたし あいつのせいで、わたしはか弱い女子なのに、毎日、始発退社の9時出勤 家にはシャワーを浴びて仮眠を取りに帰る生活で、過労死寸前 お布団の中でゆっくり眠れるのは日曜日だけ 鬼SEにこき使われるこんな生活嫌だ わたしより2年先輩の、修士卒の神級ITエンジニアな鬼SE 見た目は爽やかそうな貴公子という言葉がよく似合う男だけど、 実際は悪態を吐く鬼畜 そこら辺のモデルや俳優なんかよりもハンサムで、社内やクライアント先でモテまくっていてる 見た目が良くても、性格があれじゃ、彼女できても、すぐに破局だ 涼しい顔をして、わたしの横でクライアントの要望を聞いてプログラムの仕様を描いていく鬼SE また、面倒くさい設計をわたしにさせようとしてる。 鬼SEから解放されたい
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