離さないよ、諦めて side遥翔

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新月を社畜女として扱っていた事実があるから仕方がないが、俺は新月に付き合う対象でない事を知り、ショックを受けてる俺。 なんて言って返そうか悩む…。 「わたしなんて、仕事しかしてないのに、彼女らはアフター5を満喫してきたんですよね。 最近は早く帰宅させて下さるからモバゲーとか携帯小説を読んだりして楽しむ時間がありますが、PM時代なんて睡眠時間を確保するのも難しかったです。 あの下積み時代があるから、今、神PMと難しい案件に携われてるのは有り難い事ですが、普通に仕事がしたいです」 新月は俺と常に行動をしてるから女子社員から妬まれたらしい。 PMになり、そこまでクライアントを任されるわけでなく、管理の仕事が主になり、新月を20時までに帰してたのが裏目に出たようだ。 とはいえ、今の新月を夜道歩かせるのが不安だったりする。 「噂なんて気にするな。早く帰宅するのが嫌なら俺の仕事を手伝うか?できたシステムとソフトウェアの最終確認と訂正。手伝ってくれたら助かる。新月の力量だと任せられるから」
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