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鬼の居ぬ間の休息 side 灯里
朝からげっそりするぐらい、鬼SEがてんこ盛りの仕様書をわたしの机に置いて、クライアント先にヒアリングへ行ってる。
PGの仕事は、SEが描いた仕様通りにシステムとソフトウェアにプログラミングを施し、スムーズにパソコン画面上で動くようにしていく事。
(うゲゲっ、6個もやらんといけんの…)
鬼SEがクライアント先からドッサリ仕事を持って帰って来て、また、始発まで仕事をさせられる。
あの鬼SE、わたしに仕様まで作らせる。
どんだけわたしをこき使えばいい。
寝不足でふらふらする頭を起こすために、両手で自分の頬っぺたを叩く。
スイッチON
鬼の居ぬ間の休息を取るため、全力で鬼SEが置いていったシステムとソフトウェアにプログラミングしていく。
1つ完成したら動作が確認し、鬼SEに怒られないようチェックする。
そして、次のシステムかソフトウェアに取りかかる。
お昼も食べず午後2時に終わらしたら、鬼の居ぬ間SEが帰社してくるまでは、休める。
机の下に隠してる柔らかクッションを取り出し机の上に置く。
そして、午後6時にアラームをかけて、待ちに待ったお昼寝タイム。
鬼のは午後6時までは帰って来ない。
この時間を確保できてるから、なんとか過労死しないで済んでる。
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