鬼の居ぬ間の休息 side 灯里

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業務時間に寝てもなにも言わない同僚達。 わたしの平日のルーチンはかなり過酷だ。 昼寝をしないと身体が持たない。 1つのシステムとソフトウェアに対して、普通は最低1日はかかる。 それを毎日4~7つもさせられる。 そして、鬼SEが帰社したら、クライアントから依頼されたシステムとソフトウェアを設計し形にする。 SEの仕事なのに、今までにわたしが手がけた事があるシステムとソフトウェアだと、わたしに仕様を作るよう指示してくる。 18時からは鬼SEと残業という居残りが深夜過ぎまで行われる。 いったい、わたしは人の何倍働けばいいのでしょうか? 鬼SEは会社から徒歩5分の賃貸マンションに住んでるから深夜でも帰れる。 でも、わたしは会社からJR駅まで10分歩き、乗車してアパートの近寄りの駅までの3駅15分揺らされ、降りてからも10分ほど歩かないと帰れない。 23時48分の列車に乗り遅れたら会社に泊まる事になるから、鬼SEが帰った後は、 明日分のシステムとソフトウェアにプログラミングしていく。 そして、始発に間に合うようにオフィスビルを出て、自宅に着くのが6時20分。 9時始業だから、8時に20分には自宅を出発しないといけないから、仕事から帰ったらシャワーを浴びて、明日来ていく服を着て仮眠を取る。 睡眠時間が足りてない。 ゆっくり眠りたい。
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