社畜の管理の仕方 side 遥翔

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社畜の管理の仕方 side 遥翔

SEの重要な仕事に、クライアント先へおもむき、パソコンのどんなシステム及びソフトウェアが必要かを伺うヒアリングという業務がある。 俺の場合、平日は日中はクライアント先に出向いている。 1日7~10件回り、4~7件の仕事を請け負う。 クライアントのニーズを移動時間にパパッと簡単にノートパソコンで打ち込み、仕様書を作っていく。 見てくれが良く、クライアント先では愛想も良くしてるからか、俺を指名の依頼が殺到していて多忙だ。 18時過ぎに帰社し、社畜女がプログラミングを施したシステムとソフトウェアを確認した後に、クライアントの要望通りのシステムを設計していく。 社畜女にも手伝わさないと終わらない。 社畜女は俺が帰社したら気持ちよさそうに寝てる。 始発で帰って、1時間ぐらいしか睡眠時間がとれないからか、プログラミングの仕事が終わった後から俺が帰社する時間までは寝てるらしい。 眼鏡を外し、気持ちよさそうに寝てる顔は 絵になる程に美しい。 色の白い艶のある柔らかそうな頬っぺたをついついつねりたくなり、つねって無理矢理起こし、眼鏡なしの顔を見て癒される俺。 パーテーションでペアごとに仕切りをつけられてるから社畜のこの顔を知ってるのは多分俺だけだ。
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