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番外編
バカにも種類がある
悟は悩んでいた。その表情は、事態の深刻さを思わせ、呼び出された鉄次郎は、放っておけないと、耳を傾ける。
「義兄さん...聞いてください。
うちの子たちがかわいすぎて、俺、いつか仕事に行けない日がくるかもしれません。
仕事に行く前にいつも、「今日もお仕事、頑張るよ~」って、声をかけるんですよ。
そうしたらね...。
涙を溜めて、「いってらっしゃい」って、するんですっ!
それに、紗々も、同じようにかわいくて...。俺、会社のデスクのトップ画面を見ているだけで、一日、過ごせるかもしれません!!」
鉄次郎は、肘をついたまま窓の外を見る。そして、深くため息をつき、目の前のバカの塊をどう、処理するべきか悩むのであった。
・親ばか
・番バカ
この2つは、周りを巻き込んでバカをより深める。
決して、こいつのようには、ならないと鉄次郎は、誓う。
だが、その鉄次郎も、運命の出会いをしたとき、同じようなことを周りに思わせるとは、誰もしらない。
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