突撃デートは困ります

6/6
前へ
/41ページ
次へ
「会社での格好とは全然違うな…。女捨ててるとしか思えない…。おまえにあのホテルの内装を任せていいか不安になるわ…」 そんな酷い格好をしてるつもりはない…。 家の中ぐらい寛ぎたい。 誰も上がっていいとは言ってないのに、大島蓮社長がズカズカと家の中に入ってきた。 「家の中はまともだな。インテリアプランナーなだけある。これでゴミ屋敷だったら補佐に誰かつける事考えるとこだった」 リビングの安いけど見栄えはいいソファーに寛ぐ大島蓮社長。 「勝手に入らないでくれます。女性の1人暮らしの部屋に…」 「近いうちに結婚するんだから、他人行儀な事を言うな」 「わたし、承諾してません」 溜息をつき、一応、お客様だからコーヒーをら出すためにキッチンへ行く。 こだわって購入したコーヒー豆をひき、丁寧にいれる。 コーヒーを大島蓮社長に出す。 「上手い」 飲んだらとっとと帰ってと思いながら、自分用に入れたコーヒーに口をつける。 「日曜日ぐらいしか時間が作れないんだ。今からデートしよう。いつもの会社での格好をしてくれ」 「わたしは、家でゆっくりしたいんです。お一人で行かれて下さい」
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

952人が本棚に入れています
本棚に追加