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「会社での格好とは全然違うな…。女捨ててるとしか思えない…。おまえにあのホテルの内装を任せていいか不安になるわ…」
そんな酷い格好をしてるつもりはない…。
家の中ぐらい寛ぎたい。
誰も上がっていいとは言ってないのに、大島蓮社長がズカズカと家の中に入ってきた。
「家の中はまともだな。インテリアプランナーなだけある。これでゴミ屋敷だったら補佐に誰かつける事考えるとこだった」
リビングの安いけど見栄えはいいソファーに寛ぐ大島蓮社長。
「勝手に入らないでくれます。女性の1人暮らしの部屋に…」
「近いうちに結婚するんだから、他人行儀な事を言うな」
「わたし、承諾してません」
溜息をつき、一応、お客様だからコーヒーをら出すためにキッチンへ行く。
こだわって購入したコーヒー豆をひき、丁寧にいれる。
コーヒーを大島蓮社長に出す。
「上手い」
飲んだらとっとと帰ってと思いながら、自分用に入れたコーヒーに口をつける。
「日曜日ぐらいしか時間が作れないんだ。今からデートしよう。いつもの会社での格好をしてくれ」
「わたしは、家でゆっくりしたいんです。お一人で行かれて下さい」
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