大好きな友達とまた

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大好きな友達とまた

想いとは海原、次の週の日曜日。 美咲ちゃんとランチの約束をしたのに、出かける直前に大島蓮社長がやってきた。 「今日は、先約があるから帰って下さい」 「先約って?」 「美咲ちゃんとランチに行くの。だから、帰って下さい」 「俺も行く。彼女にお願いしたい事あるし」 「はっ、美咲ちゃんに、政略結婚に応じろとか言う気(怒)」 「そんな事いうか。仕事の事。凛子にとっても悪い話ではない」 そういうと、わたしについて渋谷のハチ公前まできた。 場違いの黒塗りのベンツはコインパーキングに放置し、バスで渋谷まででる。 新宿に住むわたし。 渋谷には足を踏み入れた事がなく、大島蓮社長がハチ公前まで連れて行ってくれた。 渋谷のハチ公前は人が溢れていた。 待ち合わせ場所といったら、渋谷のハチ公前。 「美咲ちゃんと2人でランチに行きたいんだけど?」 手がけてる格安温泉ホテルの内装の予算が一桁おかしくて、予算内に収まらなくて、美咲ちゃんに相談したかったわたし。 どうしても、ランチの間だけはどこかに行って欲しかった。
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