あなたに惹かれていってる

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「いつになったら、わたし、白鳥インテリアコーポレーションに戻れるんですか?」 日曜日。 蓮社長はアポ無しでやってくる。 たまに、来ないから静かだなと思ってたら、接待ゴルフで、夕方に疲れた顔をしてやって来たりする。 毎週、来ないでいいのに。 いい加減、諦めて欲しい……。 「戻す気ないけど?プリンセスホテルの以外の仕事を、白鳥インテリアコーポレーションの全受注で任せる契約をすれば良い話だ」 「白鳥インテリアコーポレーションよりも安くて質が良い製品を卸してくれる協力会社、ありますよね?」 美咲ちゃんが教えてくれた。 金額を抑えれるだけでやく、白鳥インテリアコーポレーションよりも壁紙も床材も質が良いらしい……。 「おまえが俺に嫁ぐまでは必要経費だ。京都に帰したら、口説きようが無い」 「白鳥インテリアコーポレーションの製品、質が良くなくて値がはるから、内装のランクが下がる結果になって、大島建設の評判が悪くなって、大島建設の名に傷がつきますよ」 白鳥インテリアコーポレーションに戻りたいわけではない。 美咲ちゃんが白鳥インテリアコーポレーションを辞めた理由を聞き、わたしも京都に戻ったら、転職しようと考えてる……。
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