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「キスマーク?」
「首の後ろにいくつかありました。髪を結んでたら見えますけど」
「首の後ろ…?あ、もしかして…!」
「今まで自覚なかったんですか…。まぁ、心当たりはあるみたいですけど」
「その…素股をしている時に、うなじとか首の後ろによく吸い付くようなことするなとは思っていたんだけど、これの為だったんだ…。あの二人、東京湾に沈めてもらおうかな…?」
「東京湾に沈めるって、何物騒なこと言ってるんですか!今、キスマークの話ですから!」
「あぁ、そうだった」
いけないいけない。
ちょっと熱くなっちゃった。
感情的はよくないよね、落ち着かなきゃ。
「えーと、話を進めますね。万琴さんは分からないかもしれないんですけど、その二人と素股をしている時に、恍惚の表情だったんですよね…」
「それ演技だよ」
「はい?」
「早く帰ってほしかったから、素股でも敏感すぎて感じるって人物を演じただけ。流石に罵ったりしたら、逆上して暴行される可能性もあるかもしれないし。穏便に速やかに済ます為には必要かなと思って」
「……真相を聞くと、俺が勝手に怒っただけみたいな感じですね…」
「それだけ迷惑かけてごめんね」
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