百の想いを繋げて…《透視点》

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万琴さんに唐突に別れを告げられた。 俺が怒って、ルームシェアを解消するとか言ったからなんじゃ…。 そのことを何度も謝ったけど、万琴さんは困ったように笑って、違うと首を振る。 結局、実家に戻るどころじゃなくなって、二人で東京にとんぼ返りした。 当日で入れるマンションもなかなかないけど、荷物を纏めて、空きのあるウィークリーマンションをネットで探した。 なかったら、かなり嫌だけど会社に寝泊まりしなきゃいけないんだけど…。 それだけは絶対に避けなきゃ。 有給中に何とかウィークリーマンションが見つかって、スムーズに入居できそうで、つらいけど、万琴さんに報告とお世話になったお礼を告げに、万琴さんの部屋に赴く。 「何とか入居が決まったので、しばらくはそこに住みながら、マンスリーマンションを探します。本当に今までありがとうございました」 「僕は何もしてないよ。でも本当に楽しかったよ、僕の方こそありがとうね」 色んな気持ちが溢れて、言葉よりも先に、万琴さんを強く抱き締めた。 俺を抱き締め返す万琴さんの腕を感じて、静かに目を閉じて、口を開く。 「俺はいつもいつまでも万琴さんを想っています」
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