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「はー、ビックリしたワン!」
車に轢かれて死んだ筈の野犬は、ムクッと起き上がった。
「おい、アクロ。俺は野山を駆させれば、車に轢かれなくて済んだんだ!!
いや、エル!!俺は日向ぼっこしたかったんだ!!じっとしてるから、これこそ車に轢かれなくて済んだんじゃねーか?!
駆けたったのに!!
日向ぼっこしたかったのに!!
駆けたかったのに!!
日向ぼっこしたかったのに!!
駆けたかったのに!!日向ぼっこしたかったのに!!駆けたかったのに!!日向ぼっこしたかったのに!!駆けたかったのに!!日向ぼっこしたかったのに!!駆けたかったのに!!日向ぼっこしたかったのに!!駆けたかったのに!!日向ぼっこしたかったのに!!」
ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!ガブッ!!ガブッ!!ボカッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!
「なんだこいつ?ひとりで喧嘩してるよ?!頭大丈夫か?あの犬は?!」
通りすがりの野良ビーグル犬のキィオは、この変な『1匹の犬』に開いた口が塞がらなかった。
実は、この『1匹の犬』。
名前を『アクロエル』と言う。
野犬の『アクロ』が車に轢かれて死に、唯一無二の熱い友情で結ばれた『エル』が、突如現れた犬神様に泣きついてお願いしたのが、仲睦まじい2匹が合体して、『アクロエル』として生まれ変わったのだ・・・が・・・?!
「駆けたい!!日向ぼっこしたい!!」
「駆けたい!!日向ぼっこしたい!!」
ブロロロロロ・・・
キキーーーー!!
がっしゃーーーーーーーーん!!
ムクッ。
「あー!!ビックリした!!」
「駆けたい!!日向ぼっこしたい!!」
「駆けたい!!日向ぼっこしたい!!」
ブロロロロロ・・・
キキーーーー!!
がっしゃーーーーーーーーん!!
ムクッ。
「あー!!ビックリした!!」
「駆けたい!!日向ぼっこしたい!!」
「駆けたい!!日向ぼっこしたい!!」
ブロロロロロ・・・
キキーーーー!!
がっしゃーーーーーーーーん!!
ムクッ。
「あー!!ビックリした!!」
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