1#そして、野犬は生き返った

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 「はー、ビックリしたワン!」  車に轢かれて死んだ筈の野犬は、ムクッと起き上がった。  「おい、アクロ。俺は野山を駆させれば、車に轢かれなくて済んだんだ!!  いや、エル!!俺は日向ぼっこしたかったんだ!!じっとしてるから、これこそ車に轢かれなくて済んだんじゃねーか?!  駆けたったのに!!  日向ぼっこしたかったのに!!  駆けたかったのに!!  日向ぼっこしたかったのに!!  駆けたかったのに!!日向ぼっこしたかったのに!!駆けたかったのに!!日向ぼっこしたかったのに!!駆けたかったのに!!日向ぼっこしたかったのに!!駆けたかったのに!!日向ぼっこしたかったのに!!駆けたかったのに!!日向ぼっこしたかったのに!!」  ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!ガブッ!!ガブッ!!ボカッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!  「なんだこいつ?ひとりで喧嘩してるよ?!頭大丈夫か?あの犬は?!」  通りすがりの野良ビーグル犬のキィオは、この変な『1匹の犬』に開いた口が塞がらなかった。    実は、この『1匹の犬』。  名前を『アクロエル』と言う。  野犬の『アクロ』が車に轢かれて死に、唯一無二の熱い友情で結ばれた『エル』が、突如現れた犬神様に泣きついてお願いしたのが、仲睦まじい2匹が合体して、『アクロエル』として生まれ変わったのだ・・・が・・・?!  「駆けたい!!日向ぼっこしたい!!」  「駆けたい!!日向ぼっこしたい!!」  ブロロロロロ・・・  キキーーーー!!  がっしゃーーーーーーーーん!!  ムクッ。  「あー!!ビックリした!!」  「駆けたい!!日向ぼっこしたい!!」  「駆けたい!!日向ぼっこしたい!!」  ブロロロロロ・・・  キキーーーー!!  がっしゃーーーーーーーーん!!  ムクッ。  「あー!!ビックリした!!」  「駆けたい!!日向ぼっこしたい!!」  「駆けたい!!日向ぼっこしたい!!」  ブロロロロロ・・・  キキーーーー!!  がっしゃーーーーーーーーん!!  ムクッ。  「あー!!ビックリした!!」  
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