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「やべぇよ・・・俺また死んだら・・・!やべぇよ・・・俺また死んだら・・・!」
アクロエル・・・もとい、アクロとエルはくわばらくわばらと、高速道路といった死亡率が高い場所に近づかないように避けながら、山林や街中を歩き回った。
「おい!崖だ!堕ちたらやべえぞ!!」
「川へ・・・?!溺れたら、もともこうもねえぞ!!」
「猛禽が飛んできた!おーい!・・・って捕まえられたら喰われるだけだぞ!!」
「あっ!人間だ!!食い物貰いに・・・?!っておい!!これが毒餌だったらどうするんだ!?」
「あ、また人間が何人も・・・?!おい!!こいつらは『野犬狩り』だ!!」
「奥●軍団の勧誘?!巨大クマと戦って殺られたら?!断れーっ!!」
「いちいち煩いなあアクロ!!おめえがフラフラと誘惑に駆られて、結果死ぬのが落ちじゃねーか!!慎重に行動しろよエル!!
じゃあ、どうするんだよアクロ!!自分で考えろエル!!
考えてたら、何も行動出来ねえだろアクロ!!そんなのは言いがかりだエル!!
やる気かアクロ!!調子に乗るなエル!!」
ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!ガブッ!!ボカッ!!ガブッ!!ガブッ!!ボカッ!!ガブッ!!ボカッ!!バキッ!!
「まーたあの変ないびつな犬・・・ひとりで喧嘩してるよ?!ホント!!頭可笑しいんじゃねぇか?!」
また通りすがった野良ビーグル犬のキィオは、この変な『1匹の犬』に出くわして罵声を浴びせた。
「ねぇ、君・・・。今さっきから何か用?」
アクロエルは凝視してる野良ビーグル犬の気配に気付いた。
「おい、いびつ犬!!何見てんだ?気持ち悪いぃな!!」
野良ビーグル犬のキィオは、『いびつな犬』のアクロエルの側からサッ!と逃げ出した。
「あっ・・・!!そこは・・・!!」
ブロロロロロロロロロローーー!!
ドーーーーーーン!!
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