小休止『つかさくんの葛藤』

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「司くん。侑は……いつまでも、司くんの“家族”だよ。それは、私と結婚しても、司くんが大人になっても、侑がおじいちゃんになったって、ずっとずーっと変わらないんだよ」 その言葉に、ハッと顔を横に向ける。 みさおはオレと目が合うと、口の端を上げて柔らかく微笑んだ。 「……私もね、侑のこと、大好きなんだ」 「……っ!」 「大好きだから、ずっと一緒に居たいなって思ってる」 何言ってんの、ハズカシイやつ!……って、喉のすぐそこまで出かかった。 でもやっぱりそんな事、オレにはとても口にできない。 だって……オレだってそういう気持ち、ちょっとはわかる気がするからさ。 「だからね、私も……司くんのその“家族”に、いれてもらってもいいかな……?」 みさおが、オレの家族……? あぁ、でも、そっか。 オレと侑にぃが家族で、侑にぃとみさおが家族になるってことは、みさおとオレも……家族の一人として繋がるってことなんだ。 そのことに気づいたら、何とも言えない気持ちが湧き起こって、胸のあたりがくすぐられてるみたいにムズムズとしてくる。 「……いいよ」 思ったよりも自然と、その一言が口から出た。 「司くん……ありがとう!」 みさおはパッと花が咲いたように笑った。 その笑顔はまるでひまわりみたい。 真っ直ぐで、強くて、とびきりキレイな。
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