彼は国道100号線を走ってみたら…

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 GWの、ある早朝のこと…… 「やっぱり、休日の早朝は、気分がいいな……」  ブルーのマイカーを快走させながら、森ミツオはつぶやいた。  彼は、東京・渋谷区にある都立アート大学の講師で、ミステリー研究会の顧問(こもん)でもあった。 「本当に1人暮らしはいいよ……。こうやって自由にドライブできる……。オマケに早朝は、車も少ないから走行しやすいのダ……」  すると前方に霧のようなものが見えて、まもなくミツオの車はその中に入った。  直後、強烈で真っ白な閃光(せんこう)が走った。  彼は、不意にハンドルを切ってしまった。  が……いつもと風景が違っていたのだ。 「あれ……? この道って……国道100号線への道だけど……」
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