ヒャクタイサマの噂

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長いトンネルを抜けると傾きかけた夕陽で目が眩む。 そこは打ち捨てられてから時が止まったままの漁村だった。 オレンジ色の陽光が朽ち果てた家々を照らしている。 「ねえ、こんな綺麗な所に心霊スポットなんてあるの?」 思わずリンカが疑問を口にした。 すぐに答えたのはノリヒロだった。 「うん、間違いなくここだよ・・・。昔から高潮とかの被害に悩まされてたらしいよ」
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