ヒャクタイサマの噂

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歩いているうちに陽は傾いていき、薄暗くなってきた。 闇が迫ると廃墟になった家々が何となく怖く感じる。 この村には今、この4人以外誰もいないのだ。 リンカは心細くなりタクマの方に身を寄せた。 「あの山の辺りだよ、社があるのは」 ノリヒロが村の奥に見える山の中腹あたりを指差して言った。 カメラを掲げて撮影を続けている。 確かに石段のようなものが山に続いているのが見えた。
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