古びた社

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「おいタクマ、どした?」 ノリヒロか呼びかけるが返事はない。 異変を感じたリンカとノリヒロが社に駆け寄る。 一瞬の間をおいて、タクマが扉から顔だけを突き出した。 「おい、ちょっとこれ見てくれよ・・・」 そう言ってタクマは手にした何かを皆の方に向けてかざした。 それは赤い小さな櫛。 「・・・何だよそれ?」 「分からん。この社の中に落ちてた・・・。ヒャクタイサマの櫛じゃね」
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