雷鳴

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滝のような勢いで雨が降り続けている。 「崩れてる・・・」 トンネルまで辿り着いた時、ノリヒロが呆然として言った。 山肌の一部が崩れて、トンネルの入り口をみっしりと塞いでいたのだ。 「どうすんだよ、これ!?」 タクマも動揺している。 「これ以外に村から出る道はないの!?」 リンカの問いにノリヒロは首を振った。 「いや、このトンネルだけなんだ・・・」 そうしている間にも激しい雷鳴が続いている。 「おい、あそこに家がある!」
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