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「う……」
「ルイーズ!?」
苦しそうに足を抱えて呻く彼女を見ながら、寝っ転がったボスが下卑た笑いを浮かべる。
「男の心臓を狙ったつもりだったんだが、まぁよいか。足の不自由な女を連れて逃げるのは、至難の業だろうな」
「……くそっ」
ボスの手に銃口を向けると、後頭部に硬く冷たい何かが突きつけられた。
「100分経ったからな」
デズモンドの氷点下の声。硬く冷たい何かは、間違いなく銃口だ。
「殺すか? うちのボスを」
ここまで来て諦めるのは真っ平だ。しかし現状を覆す手段も思い付かず、ゆっくりと小銃を手からこぼした瞬間だった。
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