11−3

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 はぁ──すっごい、出た。  密着してる腹の下、俺とお前のでドロッドロ。  あーでもイッてちょっとは冷静になれた。  けど、なんかキスが止まらなくなっちゃってんだよね。  この体勢のせいかな。向い合いで膝に乗せてたら、そりゃあね。  いくらでもキス出来ちゃうし、してる間にまたムラムラしてきた。  ──やっぱりなあ。 「ん……んっ……ん──っあっ!?」  突然春真がのけぞったのは、後ろの孔に指が当たったからだよね。  まだ、触っただけで入れないよ。 「あ──っ、秋、彦……」 「嫌?」 「う、うん──や、だ」 「だよね。やだよね」  ああもう。かわいいな。  素直じゃない春真にこの方法、大正解だったよね。  何を言ったって気持ち良いってアピールになるんだから。 「っ、う……ん、あ──やっ──」  精液で濡れた指がくちくち鳴ってる。  卑猥だな。わざと大きな音を出したくもなるよね。  押し当てたらヒクヒクしてて、どう考えても誘ってる──。  ああ、そうだね。欲しいよね。ゆっくり、少しだけ──入れたげる。 「んっ、や、あ……あきっ……っ」 「うん。嫌でしょ?良いとこ当たった?……ゆび増やそうか」  今まだ一本だから。  いつも挿れてるのに比べたら足りないでしょ? 「やめ──やっ……っは、ああっ──」 「すっごく嫌そうだから、三本一気にあげるね」 「んんんぅっ──」  肩で息して目がトロンってなってる。  その表情(かお)、反則だよね──。  でも、どこだか分かんないトコ向いてないでオレを見てよ。  誰にこんなことされてんのか、ちゃんと意識しててよ。 「春真」  ぼーっとしてるけど、ちゃんとこっち見てくれた。  ご褒美に前立腺、指で押しつぶしてあげる。  中で膨らんでコリコリしてるのすごい分かるね。 「ほらここ──春真がいちばん嫌なとこ」 「あああ、だっ……めっ──それ──っ、やぁ、あき、あき……っ」 「そう──そんなにいいんだ──」  しがみついてくるの、いいな。すごく──。  いつもそんな風に甘えてればいいのに。  かわいい──。 「春真。腰、ちょっと上げて」  その方がもっとしがみつけるからさ。そのまま指を出し入れしたげる。  これ、股間も擦れ合うしキスもすぐ出来るし、えっろい格好だよね。 「ああ、んぅう……や、やだ、秋彦……なっんで。なんか、今日、へんだ……ろ……っ」  しつこいって言いたいの?  そりゃあ本能惨殺してご奉仕してますから。  え?春真からキス?切羽詰まってるね。  意外……なんか腰、揺れてるしさ。  ふうん、お前もけっこう限界なんじゃんね……。  ちょっともう………ああヤバイなオレ……無茶苦茶に……犯してえ。  そろそろ、いいんじゃ、ねーの?  あー、そのタイミングでオレのちんこ弄り始めんの!?  ベロちゅーしたまんま、自分も勃ってるのに?  勘弁してよ。  でもそれ──意味分かってんの。  もちろん分かってるから、やってるのか。  素直に認めるかどうかは別として。  ……言わせるしかないよね。  唇離すために少し強めに指動かすね。  思った通り──首を反らせてくれた。 「んぅ……は、っあぁ」 「っん、今のきもち良かった?あのさ春真──お前が今、触ってるのってなに?」 「──え?……っ、あ……」 「なに?ねえ」 「………っ」 「オレしか聞いてないよ。言って」 「………」 「オレのちんこだよね。言えないくらい恥ずかしいものを自分から触ったの?──違うよね。さっきオレに手コキしてくれた時は恥ずかしくなかったでしょ、オレが頼んだから。言えないのは単語じゃなくて、その目的が恥ずかしいことだって春真が思ってるからだよね?」 「あき……」  もちろん指はいやらしく中をかき混ぜたまま。  こんなのイチャついてるだけだからね。  真面目に聞かれて萎えちゃったら困るし。  気持ち良くて思力低下してるとこに、ごちゃごちゃ言われて  わけわかんなくなった春真が見たいんだから。 「じゃあ春真が弄ってるソレで、どんな恥ずかしいこと、して欲しいの?」 「──え、あ……」 「分かってるよね。これは言わなきゃ、許してあげない」 「……ん、んぅんっ──」  あはは。  苦し紛れにまたキスすんの?  舌も入れてこないし、単純に口を塞いだんだ。  随分アタマ悪くなっちゃったね。普段の春真からは考えられないな。 「そんなことしたって誤魔化されてあげないよ?言いな。どうして欲しいの」  まあ答えないか。  せっかく貴重な春真からのベーゼをあっさり外してごめんね。  濃厚なキスでお返ししてあげる。  甘ったるい声が漏れてる。  さっきから揺れてる腰も止められないみたいだね。  ──欲しくて堪んないの見てて分かる。  努力の甲斐あってオレも暴走してないからね。  一瞬、暗黒界が噴出しそうでヤバかったけど、  まだまだ焦らしてあげられる。  でもこのキスが終わる頃には、いい加減お前も限界かな。 「──あきぃ……」  これだけでも、かなりレアだけど。  名前を呼ぶ声が、おねだりそのものだもんね。  でもダメだよ。それじゃ、あげられない。 「うん。なに?」  一字一句ぜんぶ言わせるよ。  それまでずっと気持ちいいトコ、触り続けたまんまで。  音も聞かせて、目も逸らしてあげない。  ねえ、オレの肩にもたれ掛かって来たのって、喘ぎっ放しで疲れちゃったから?  ちがうか。おでこグリグリ擦り付けてるもんね。確信犯じゃん──ずるいなあ。  オレ結局いつもいつも、こいつに煽られるから前後不覚になって襲ってるとしか思えないんだよなー。 「あき、も……もう……オレ──」 「うん。だからなに?」 「──秋彦の、て──か、せ」 「ごめんね春真、聞こえなかった。もう一回言って」 「っ、あ、秋彦の、挿れて──イかせて……もう、だめ……」  やっべ、声出して笑うとこだった。  もう無理かわいい。  強いていえば目を見て言わせたかったけど。全部ゆるす。  溜まり溜まったオレのマグマは受け止めてもらうけどね。
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