100日間の恋

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アパートに着くと、大好きな彼女がドアに体を預けて待っていた。 ドクンッ…と心臓が高鳴り、俺は慌てて薬の入った袋を後ろに隠した。 「どうだった?先生、なんて?」 体調が悪くて今日病院に行ってくることを伝えてあったから、気に掛けてくれていたようだ。 俺は一瞬の間の後、なんでもないように笑って見せた。 「…ただの風邪だって」 「そか。じゃあ、ゆっくり休まないと」 「…うん」 「一人暮らしだから大変でしょ。私、なにか作るね」 彼女はそう言って、俺が鍵を開けると続けて部屋に入ってきた。 断ることもできたけど、今日は一人になるのが嫌だった。 二人きりでいるのはドキドキするけど、それでも一緒にいたいと思った。
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