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不思議な声で鳴いたかと思えば、複雑に組み合わさったメロディで囀る。様々な言葉をもつこの小鳥に、私は感心した。
さてこの小鳥の名前はなんだっただろう…部屋に視線を戻し、本棚から鳥の写真集を取り出す。
程なくして、似た写真を見つける。庭の彼(あるいは彼女かもしれない)は淡い褐色や黒褐色の羽毛に覆われていた。嘴の上から、カモフラージュするように眼を通る黒い帯が印象的である。
「百舌鳥、か」
モズ、という短い響き。モ、というのは百をももと読むことが語源なのだろうか、などと考えを巡らせる。
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