初戦 トランプ対決

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「続いての対戦はポーカーとなります。それでは、対戦者の方はお座りください。」 俺はすっと座ったが、相手の女性は一敗した事で今にも泣きそうになっている。 女「…助けてください…お願いします…。どんな事でもしますから…まだ、死にたくないんです…」 秀「悪いけど、俺達も死ぬわけには行かないんだ。」 「今からやって頂くポーカーは、17ポーカーとなります。ルールを説明します。絵札とAがそれぞれ4枚、それにジョーカー1枚を加えたポーカーとなります。一度例として実戦してみましょう。」 ディーラーの女性が新しいトランプの封を切り、17枚の裏表を見せる。その後シャッフルをした。 ディーラー「シャッフルの回数を。」 秀「練習だろ?3回だ」 ディーラー「そちらの方は」 女「1回」 配られた手札は スペードのJ.Q.KダイヤのA.J Jのワンペアだ。 秀「なぁ、どうせ練習だ。お互いカードを見せながらやらないか?その方がわかりやすいだろ。」 男「バカな!何を企んでる!?」 秀「企んでなんかいないさ。こんなポーカーは初めてなんだ。遊びならどうでもいいが、死ぬかも知れないとなれば、キチンと理解したい。知らないゲームで負けて死にましたなんて、あんたらそれで納得するか?」 女「そうね…。わかりました。練習ですし私もちゃんとルール知りたいです。」 相手は手札を見せた。 ダイヤのQ.KクラブのA.J.Q ディーラー「ではカード交換です。交換出来るのは1回だけですのでご注意を」 秀「J以上しかないんだろう?Jのワンペアじゃどうしようもない。全部変えてみよう。」 結果 クラブのKハートのA.J.Q.K キングのワンペアになった。 秀「これじゃダメだな。」 女「じゃぁQのペアを残して、3枚交換で」 ディーラー「17枚しかありませんので2枚までの交換となります。」 女「えっと…さっきまで使われたカードが…とすると、残ってるカードは……ジョーカーとスペードのAだから…J.Kの2枚を変えます。」 ディーラー「Kのワンペア対、AとQのフルハウス、よってこちらの勝ちになります。」 秀「なるほどな、ジョーカーがカギだな。役の強さはどうなる?」
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