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この時の俺達は、勝てば無事に脱出出来る。そう思って勝負に挑んだ。相手には悪いが、俺達も死ねない。勝つしかない。
こっちは優が、向こうは男が座った。
「それではこれよりルールを説明します。2人で行う大富豪です。ジョーカーを2枚加えた計54枚のカードを27枚ずつに分けております。まずは、どちらのカードを取るか決めてください。」
優「お好きな方どうぞ…」
男「じゃ、近い方だ。」
「選んだカードは伏せたままでお願い致します。開始の合図後1分間で、その中からご自身の手札に13枚お好きな様に組み合わせて下さい。両者に選ばれなかったカードは使用致しません。何を捨てたかわからない様伏せたまま、自身左側の枠内に収め下さい。」
優「カードを選ぶ前に、ルールを確認したいわ。革命や8切りローカルルールも多いじゃない。それがわからないと選べない。」
「ルールは以下の通りになります。それでは3分後ゲームスタートと致します。」
1.強さ3→2
2.スタートはダイヤの3から
3.ローカルルールは、革命、8切り、Jリバース
ジョーカーをスペードの3で切れる
4.階段の場合、重なり禁止 4.5.6→5.6.7NG 7.8.9.O K
5.開始後の自チームからのアドバイスは禁止、敗北とする。
6.ジョーカーの階段は間に挟む事も可能。ただし、階段時には2より上の扱いにはならない。
7.ジョーカーを使用して上がる事は出来ない。
なるほど…手札しだいだな…これなら優に有利な展開ではある。均等にわけられた場合でも勝算は充分ある。
問題は…偏ったカードの場合だ。向こう側に強いカードが固まってしまった場合、若しくは…いや、こう言った場合、何かカードに意図があるはずだ。
まずは手札しだいか…。
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