~スタート 夏休み~

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「……遅い!あのアホは一体いつまで待たせるつもりなんだ。」 今は二時半。 待ち合わせ時間から30分、僕が来てから1時間。 「もう行こうぜ。あのバカは勝手に来るだろうし。じゃあ行こう、亜希、……えっと…そういえばまだ名前聞いてなかったな。」 「え~!港くんから聞いてないの?」 「うん。楽しみにしとけー!としか。」 「全く…それでよく会話が出来てたよね。」 「全くだな。うん。」 コクコクと頷く。 「それで、君は?」 「私?私の名前は…汐音、睦月汐音(むつき しおん)。」 「汐音か。良い名前だな。」 「ありがと、じゃ行こっか、志樹くん、亜希ちゃん。」 「そうだな。」 「はい。」 僕たちは三人でプールへと向かったのだった。
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