100本の愛

3/3
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
 今日は、一本目の金額を貯金箱に入れる日。あの頃と同じ。だけど一つだけ違って、一緒に入れようって約束したじゃないか。百日後の百本の薔薇を二人で、想像したじゃないか。  トモカズは目頭を熱くする。  ユキコの丁寧に組まれた手に、一粒の涙が落ちる。  菊の花に囲まれるユキコは、ただ穏やかな笑みを浮かべていた。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!