世界のはじまり

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世界のはじまり

『神様って、信じる?』 この何気ない一言は、 この世界のすべてを物語っている。 土地の神を信じるものは、自国を讃え、 恵みの神を信じるものは、作物を讃え、 知恵の神を信じるものは、科学を讃えた。 神の言うことは、世界が信じた。 どの神も、その国だけを豊かにするためだけの言葉ばかり口走り、何かを犠牲にしてまでも得ようをする自己中心的な神であった。 そんな世界でも、一時期、平和という名の平穏があった。すべての国が手を取り合い、笑顔を見せ笑っていたのだ。 ありえない、と思う人も多いだろう。 そう、そんなことはありえないのだ。 ある愛国者は、他の国とは違い、知恵の神を信じた。そして科学を信じていたのだ。 その威力は凄まじく、世界を一変させてしまった。 そして、裏切りによりバラバラになっていた国々が、再び手を取り合い、武器を持ち戦うようになったのであった。 『お前は何を信じるか』 と問い掛けられれば、私はこう答えるだろう 『私の力を信じる。』と。
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