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「キミに僕の全てを預けたとして、僕とキミは幸せになれる?」
「分かりません。だけど、俺は万琴さんと一緒に幸せになりたいと思っています。だから俺の全てはあなたに預けます。俺と一緒に幸せになってください、お願いします!」
「……ふふっ、対等に幸せになろうってことかな?じゃあ、もうセフレは完全に解消だね♪これからは夫婦としてよろしくね♪指輪をはめてくれる?」
「そ、それじゃ…!」
「は・め・て♪」
「は、はい!」
緊張で震える手で、少しだけ小さめの指輪を、万琴さんの左手の薬指にそっとはめる。
サイズが会わなかったらと、一瞬ヒヤッとして嫌な汗が噴き出したけど、意外とスムーズに指輪は薬指に収まった。
「透の左手には僕がはめるね。対等な夫婦だからね♪」
万琴さんも緊張しているのか、僅かに手が震えているけど、それでもゆっくりと指輪を左手の薬指にはめてくれた。
互いに照れ笑いをしたけど、それよりも嬉しさと幸福感でいっぱいになった俺は、万琴さんを強く抱き締めると、万琴さんも強く抱き締め返して、それから俺達は少しだけ遅れた誓いのキスを二人だけで行うのだった。
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