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キスからは万琴さんに感じてほしくて、首筋や胸を舌と唇と手で激しくはならないように、ゆっくり丹念に愛撫していく。
「んっ、ちょっと…ねちっこくない?」
「そうですか?万琴さんに負担をかけるのを、少しでも減らそうと思ってたんですけど」
「そんなに大切にしなくても…。四十近い男の身体なんかよくないでしょ?」
「万琴さん、俺の大好きな人を"なんか"とか言わないでください。本当に怒りますよ?」
「ご、ごめんなさい…」
そんな万琴さんも可愛くて、少し幸せな気分が増えたけど、いやらしい万琴さんも見たくて、いつの間にか枕元にあったローションを手に出して、万琴さんの中に、痛くないようにゆっくり指を埋めていく。
「ん…痛っ…!」
「ごめんね、少し力抜いて…」
「抜いてるつもりだったんだけど…」
指一本でも入らない。
ローションまで使ってもキツい。
前はそんなことなかったのに…。
まさか、五年間…一人でもしなかったんじゃ…。
「万琴さん、少し深呼吸しましょうか。身体が緊張してるから、力が入っちゃうんですよ」
「何か大人っぽく余裕ぶっててムカつく…」
「前よりは大人ですよ。でも本当は万琴さんに入れてグチャグチャのドロドロになりたいくらいなのに…」
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