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 きょうは雪がふってる。  いつからふってたのかな。    ようちえんの大きなまどのむこうに、ふわんふわんとふってるのが見えた。 「わこちゃん、大きな雪だね」 「うん。さざんかの花びらが、ひらひらしてるのかと思った」  わこちゃんちのかきねに、さいてるお花だ。 「そうそう、それぐらいあるね」  もっと見たくて、まどにくっついた。  まどガラスはつめたくて、くっつけたほっぺたまでつめたくなる。  いきですぐに白くなる。  ゆびでぐるぐるって、うずまきをかく。  ゆびまでつめたくなる。  雪は、あとからあとからふってくる。  どこからふってくるのかなあって、ずうっと上を見てた。  そしたら、体がうかんでく気がした。 「お空にすいこまれてくかんじがするう」 「ふわあって、とんでくみたいだよね」 「ふしぎー」  ふたりで手をつないで、くるくる回る。  わこちゃんは、ちかのすること、おもしろがってくれるからすき。  さきちゃんやしんちゃんは、ちかちゃんてへんなのって、いうんだもん。  まさこ先生が、おかえりの用意しますよって、よんでる。  おへやまで、はしってく。 「先生、きょうの雪、大きいね」 「そうね、きょうのは、ぼたん雪ね」     
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