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明け方の冷たい風を感じながら、私は両腕を伸ばし、成美に銃を向ける。
身体に震えを感じながらも、私はこれから行う正義に何の躊躇いも感じない。
突然、成美は大きな声で笑い出した。
「夏海ちゃん。震えているよ。相変わらず可愛いな~。それじゃ、最後の警告だよ。今からなら、まだ戻れるよ」
成美は笑いながら、私への挑発を止めなかった。
私は両脚の震えを抑え、指に力を入れ、引き金を引く!
空間に吸い込まれたかのように響く銃声!
最後まで、空間を駆け巡るように響き続ける笑い声……。
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