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1 トムズクルーのお仕事
トムという男。
接した人の多くが「こいつはくせぇーーーロクデナシ臭がぷんぷんするぜッ!!」と、そこはかとなく感じてしまう男・・・。
だがしかしッ!
彼、「伝説の勇者の末裔審査」で、筆記・面接ともトップの成績!
それだけのことで、マラドーム王以下、支配層の信頼を勝ち取ってしまった(学歴社会)。
「俺はいつだって、独力で困難を打破してきたッ、だはだは」
周囲のアドバイスに聞く耳持たず、完ソロ冒険行を開始。
だが、王、トムに忖度!
勇者の有力候補を、陰から支えるチーム結成を命じた!
しかも
「一切気づかれんようにするんじゃぞ。あの男のプライドを損ねることは、まかりならん」
午後イチにクルーの長に任じられた近衛兵団のルークは、イルーマの酒場へ赴き、手早く有能な仕事人たちをスカウト。
小一時間足らずで、トムズクルー(トムのためのクルー)を結成し、トムの行く先を追った・・・。
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