二度目の正直

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二度目の正直

─美紅side─ ──秋庭さんの家に泊まってから3日が経った。 悠太は…秋庭さんの牽制のおかげか、暴力をふるうことはない。 でも… 「ねぇ、悠太。大事な話があるんだけど…」 「美紅は俺を捨てるつもりなんだろう?俺よりあいつがいいのか?」 「そういうことじゃなくて、ちゃんと話合おう。ね?」 「俺は話なんかない。 別れ話なんかするなら俺は死ぬ」 「なっ…」 「美紅と別れるくらいなら死ぬ」 別れ話はおろか、普通の会話もしてくれない状態だ。 それに、口ではこう言っているのに、悠太は今まで通り働いてくれないし、生活費も私が稼いでいる。 ──悠太に何を言われても私の決意は固まっている。 だからこそ、私も悠太も別々の道にしっかりと進むためにちゃんと話し合いがしたい。 待ってくれると言った秋庭さんにちゃんと会いに行けるように。 もう嘘は吐きたくないから。 私はあの人と一緒にいたい。 「──バイト行ってくるから…帰ってきたらちゃんと話合おう」 「…………」 「行ってきます」 ‘私と別れたら死ぬ’。この三日間、悠太は話掛けるたびにそう言う。 でも… 本当に私のことを愛してくれているなら…そもそも浮気なんかしないはずでしょ…
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