777号室

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777号室

 ワタシは缶ビールをコンビニで買ってきた。ポテチを食べながら飲んだ。  776号室からガーガー掃除機の音がする。      岐阜に住むの鱈野家の鱈野タカユキ伯爵は、親友のワタシから称賛されるほど、美しいサクラと可愛い娘のランと共に幸せに暮らしていたが、インフルエンザ流行時に(下手に逃げるとかえって危ないと考え)町に出ずに屋敷で衛生的な生活を送っていたが、庭で散歩中に偶然港の方に出てそこで倒れていた果物売りの少年を助けようとしたあと急激に体調が悪化し死亡する。  墓の中で甦ったタカユキは抜け道を見つけ脱出するも、古道具屋で自分が恐怖のあまり白髪の老人のような容姿になったうえ、古着屋の店主から妻の裏の顔を聞かされ、気になって家の裏口から戻ると、サクラとワタシが浮気をしていた上に自分の死を喜んでいると知って激怒し、2人への復讐を誓う。  鱈野は地下墓所で見つけた織田信長の財宝を利用して鬼ヶ島に渡り、外国帰りの富豪タラーノ伯爵として岐阜に戻って来る。整形して顔を変えた。  その後、鱈野は表向きは新井家と縁がある人物としてサクラやランの元を訪れ、あれこれ復讐計画を練っていたがいたが、サクラによる放置が原因でランが死亡し、愛犬も殺されたと聞いて怒りが頂点に達した彼は、ついに計画を実行に移すことを決めたのだった。
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