銀色に輝くそれは100円玉

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わたしは自動販売機の下を覗き込む。 だけどよく見えない。さらに這いつくばり自動販売機の下をもう一度覗き込むわたしはこれでも女子高生だというのに、たぶんきっと哀れな姿を晒しているのだろう。 制服のスカートが気になり手でおさえる。 出てこい、出てこい、百円玉ちゃん。 すると、よく見ると百円玉がキラリンと輝いているではないか。 地面に膝をつき、手を伸ばすが百円玉に手が届かない。 欲しい、欲しいよ。百円玉が。 どうしても欲しい~
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