19.03.24

1/1
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ

19.03.24

 一年半前に鬱病の診断を受け、つい最近ようやく社会復帰施設に通えるようになった。そこに通いながら、今までの人生をああだこうだと振り返るように指示を受けた。折角振り返るのだから、公開していこうと思う。なお、万が一のことを考え、フェイクを織り交ぜていく。振り返りと言うよりも、創作紛いのものになるかもしれない。また、毎回書きたいことを書いていくつもりなので、時系列も飛び飛びになるかもしれない。  まずは、鬱病に至るまでの経過を何回かに分けて書いていく。  新卒で入社し五年目、初めての部署異動を経験してからのことだった。それまでの私は若手の中でもそれなりに目立った存在だった。全社プレゼンで若手代表として選出をされ、役員連中の前でプレゼンをしたこともあった。全社的な新入社員の教育係に選出をされたこともある。今思えば、私のポテンシャルからすれば目立ち過ぎた。  異動先は、経営計画を立案する部署だった。前評判からして、出来る奴ばかりが集まると聞かされていたし、そう思っていた。ここで何年か経験を積んで、昇進をしていく。わかりやすい出世ルートだ。四年在籍した旧部署と業務上の関わりは殆ど無いように思え、実際にはあったのだろうが、それに気が付かない程、実際の私には実力が無く、その為にかなり苦労をすることとなる。結論から言えば、半年で私は鬱の診断を貰うことになる。  細かい話は明日以降に続ける。 この文章は、note、小説家になろう、アルファポリス、セルバンテス、ShortNoteに同じ内容のものを投稿しています。見やすい媒体でご覧ください。
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!