#1 退屈しない世界

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オンラインゲーム。 あなたはこの世界にどのようなイメージを抱いているだろうか。 怖い世界?冷たい世界?それとも温かい世界?感じ方は人それぞれだろう。 私はこの世界を恐れていた。 だがある日、私にとってこの世に生きることが唯一快楽だと、楽しいと感じることが出来る世界へと変わったのだった。 私の名前は黒川真月。コンビニまで車で約15分、最寄りの駅までは車で20分というようなド田舎に生まれ育った高校1年生だ。 学校は地元では唯一の私立の女子高校。仲の良い友達はそこそこ居て、別にいじめなどを受けているわけでもなく、かといって大きなグループの中心に居るような存在でもない。漫画を読むことが好きなごくごく平凡な女子高生だ。 何も無い田舎で育ち平凡な高校生活を送っていた私は、早く大学に行って都会に住みたい。都会に住めばきっと今とは違ったまるで漫画の世界のような生活が待っていると夢見ていた。 久しぶりに雪がはらはらと舞い、冷たい北風の吹き付けるある日の朝、いつものように教室の自分の席で漫画を読んでいると私と同じように何も無いこの田舎に生まれ育ち生活している同じクラスで同じ中学校の出身の友達である佐藤零(れい)が私の元へ来ると、今教室にいない前の席の子の椅子に「借りますよー」と言いながら座り、何やら興奮した様子で 「くろたんおはよん!ちょっとちょっと聞いてよ!うち新しいゲーム始めたんだけどね、そのゲーム内の人達がめっちゃ面白いの~!くろたんもやろーよぉ!」と私の机をガタガタさせながら騒ぎ出した。 「れいちゃんおはよ。そしてうるさい。」 「くろたんのいけずぅ!そんなとこが好きだけどさっ!それよりくろたんも一緒にやろ?」 「やらない。見ず知らずの人と話すとか怖すぎ。てか面倒臭い。」 「んもー!よくくろたんなんか楽しいことないかなぁとかボヤいてるでしょー!絶対新しい出会いとかあれば楽しくなるに?」 「はいはい。てかれいちゃん今日数学の課題やってきたん?」 「あぁぁぁ!忘れた!くろたん見せて!」 「またなのね。その代わりミルクティーれいちゃんの奢りね。」 「りょーかい!助かります真月様ァ!」 そんな流れでこの話は流れた
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