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波瀾万丈を乗り越えた俺はクラスへと戻った。
「おはようございます」
「「「おはようございます!『姫』」」」
返事がいい子は好きだぞ。
「おはよ、万里」
「おはようございます、ユリ」
こいつは瀬名百合采。
1年生の頃のルームメイトで俺の素を知る2人目。
最初の頃はすんごくチャラチャラしててさぁ、他の男平気で連れ込むわ、おセッセし始めるわで大変だったのよ!
今はあの頃が懐かしい程に落ち着いている、いや止めたって言った方がいいのかな?
止めたのって確か…俺が『QUEEN』に選ばれてからだったような…。
「何、俺が居るのに考え事?」
「お前がいようがいまいが考え事くらいするわ」
「うっわ」
「え、何その驚き」
ちなみに俺の素がバレないように小声で話してますのよ。
ほんと厄介事は勘弁!!(もう手遅れ)
「授業始めるぞー」
「雅先生だ!!」
「かっこいいーーー!!」
「抱いてーーー!!」
「俺は野郎を抱く趣味はねぇ」
見た目はホスト、中身は気だるげ…その名は雅 紫雨。
この2-Sの担任様で、俺の1年生の時からの担任様だ!!
何気優しいんだぞ、このやろー!
でも変態なことには変わらない!!!悲しい!!
「ん?今年も一緒に居られるな、万里」
「おはようございます、先生。早く授業を始めて頂きたいのですが」
「俺はお前とのスキンシップに忙しい」
「それってスキンシップという名のセクハラじゃ…」
「瀬名ー、お前放課後俺の仕事手伝えよー」
「はあ!?」
…御愁傷様… 。
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