1:うさぎと隕石

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 日が落ち、窓から橙の光が漏れてきました。耳の長い影と丸い大きな影が揺れています。  雪は降り続き、夜にはまた、あたりは一面の雪の原になっていました。  うさぎの家から、うさぎと隕石が出てきました。  隕石は気持ち良くお腹いっぱいになって、ふわふわ浮いています。 「また明日」と、うさぎが言いました。  隕石は空に帰っていきました。  降り続く白い雪の中を、濃い灰色の点がゆっくりと小さくなっていきます。  うさぎは、それをじっと見送りました。  隕石がすっかり見えなくなると、うさぎはいったん家に入り、大きなリュックを背負って出かけていきました。  夜遅くに帰ってくると、持ち帰った材料で料理の仕込みをして、疲れてぐっすり眠りました。  翌朝、うさぎは朝食を用意して家の外で隕石を待ちました。  ところがこの日の朝、隕石はやって来ませんでした。  うさぎは一日中空を見上げていました。  でも、夜になっても空がきらりと光ることはありませんでした。  その次の日も、隕石はやって来ませんでした。  あたりはがちがちに冷え込んで、雪はうさぎの背丈よりも積もっていました。  その次の日は風が強く吹き、雪がたくさん降りました。  うさぎは寒くなると家に入って、また外に出て待っていました。     
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