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となりには
私のとなりにはいつもお前がいる。
私と容姿、身長や性格に恐らくは年齢、ほくろの場所にいたるまで寸分違わない…“私”が。
上記のことは何があろうと覆りません。
なぜこうなってしまったのかは、これより語る話にほとんど関わりないものだが、簡単に言うと、だ。所謂クローン、つまり人々の叡知と発展した科学技術によって造られた人工生命体…のようなものと言っておこう。
私と私ー紛らわしいのでもう一人の方は“あたし”とするーは、初めは困惑を顕にいさかいもしょっちゅうだったが、直に慣れ、互いの両方が生きる意味を見出だそうとしていた。
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