プロローグ

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プロローグ

 枯れ果てた大地に煌々と赤い月が照る。寒く凍えた風は、旅を続ける身に染みる。  時任(ときとう)一族は、時を任された一族である。時間の中を彷徨い、さすらう旅を続ける一族。永遠の命を持ちながら、死に向き合う運命。  そう、時に過酷な旅は、精神をも傷付ける。  それでも赤い月は、いつまでもただ傍観し続ける。
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