御陵の夏の思い出 ――怖いお話――

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御陵の夏の思い出 ――怖いお話――

 今日は8月7日。何と暦の上では立秋だとか。とは言うものの、今日も「秋」とは名ばかりの酷暑ではありましたが。  それにしても、前の項が夏越の祓の話なので、結局7月は1度も自白をしないまま終わってしまった……。  しかし7月はネタがなかった訳ではなくて、スズメバチの営巣を回避したと思ったらアシナガバチに巣を作られたとか。炎天下で町内溜め池の草刈りをして以来、何だか体調がイマイチ、とか。『訓えの終焉』が完結まで残り14ページほどになった、とか。  とりあえず、アシナガバチの巣の話は、また別項で記録しようかと。  ちょうどこの時期は、学校の夏休みも折り返しくらいかと。  特支から専門学校へ進学した長男は、それなりに学園生活を楽しんでいて、夏休みより学校へ行きたいのだとか。  長女はと言えば、いよいよ思春期初期のだるだるな生活に入っております。  家人が言うには、長女は「いつも漫画読んで笑ってるよ」とのこと。何を読んでいるかと思えば、伊藤潤二『富江』でした。  『富江』を読んで笑ってるとは、これはいよいよ薄井幸代コース一直線のような気がする……。  『富江』は読み切り連作なので、御陵も第1話と最終話を読みました。御陵的には、「怖い漫画」というよりは「生理的に気色悪い劇画」という感じ。この作品は1980年代終わりごろで、この時期は恐らく劇画と漫画と(美少女)コミックが分化していく辺りかと。伊藤潤二は劇画と漫画の中間辺りを進んできている感じかな……。  で、家人は『富江』が家にあるのもイヤなので、どこか箱の中に厳重に保管するように命じておりました。  そういえば、似たような経験を御陵も小学校の頃にしていたのでした。  あれは小学校6年のころ、御陵が通っていた小さな学習塾に、友達の1人が怖い漫画を持ってきました。休み時間にみんなで面白がって読んでいたのですが、帰る時間になって誰もその漫画を持って帰りたがらず、結局塾に置き去りになったのでした。その後その漫画はどうなったかは分からずじまい。  ちなみにその漫画は、つのだじろう『うしろの百太郎 ――仮面の地縛霊――』。未だに副題まで覚えている御陵……。  この漫画は「気色悪い」ではなくて、ホントに「怖」かった……。    それから昭和のこの時期の風物詩といえば、お盆の夜にテレビで放送されていた『あなたの知らない世界』。ストーリーはともかく、再現フィルムが必要以上に怖かった記憶が……。このご時世ならネットの動画にあるのかな?  見たいとは思いませんが。  長女が『富江』を読んで笑ってると聞いて、そんなことを思い出した御陵でした。  ちなみに、少し前までクラゲにはまっていた長女は、今はサメに鞍替えしたようです。前に『自白』に記録したかもしれませんが。理由は分かりません。  最近はホントに飽きっぽい長女ですので、本格的な秋になる頃には、また好きなものが変わっているかも。      
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